世界の斜陽から

旅ブロ ADHD 元売人 時々四つん這い be動詞と出会った24の夏 自転車 船 鉄道 飛行機 野営 なんでも可 終わりなき道程と 果てしなき世界の歪(ひず)みに 斜めに映る この眼差しから思いを込めて

2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ネパール 〜ルンビニー編 pt1〜

ルンビニーを知らなければ、ネパールの印象は大きく変わっていた 6000m級の雄峰に囲まれ、ヒマラヤトレッキングの起点とも西欧人の避暑地とも、二面性を併せ持つ街ポカラ 部屋に置いておいたメガネが亡くなってからとゆうもの ポカラはおろか、宿のテラスか…

中国 〜ラオス蒼氓・昆明吟遊編 第4章〜

中国の国旗が後方ではためいていた 水道橋博士に似た長距離バスの番頭は、国境からバスを走らせ 欝蒼とした密林の景色とは永らく不釣り合いであった カンフー映画を取り出し、新たなテープをセットした 先ほどまでのアイやぁ!的な丁々発止なテンポとは変わ…

アメリカ 〜サンディエゴ夜襲編〜

カンクンに別れを告げて 最終日に降り立つ予定であるサンディエゴに飛んだ 大国のアメリカをトランジットによる僅か十数時間の滞在で語るなんてのは、あの国のスケールをこの島国から見上げてきた、向こう見ずな気質と共鳴する節が文節を伝い、読み取れるの…

屋久島 〜白谷雲水峡を目指して編〜

宿を出て、屋久島空港から最寄りのバス停でバスを待っていると、一人また一人とザックを背中に背負ったハイカー達が集まってきた 水底まで見通せる清流の脇に立つバス停で乗り換え、本日の目的地である終点「白谷雲水峡」まで向かう、年間を通しても降水量が…

中国 〜ラオス蒼氓・昆明吟遊編 第3章〜

密林がひしめく山あいを 二階建てとも見てとれる大型バスが よろよろと走っていた ヴィエンチャンを出てから どれ位経ったのかは 覚えていないが 夕刻も迫ろうかとしていた 強いてアクシデントがあるかと 言われれば タイヤの空気圧をチェックするため 竹林…

屋久島 〜種子島暗礁編〜

一昨年の11月頃 鈍行列車に揺られながら、東京から鹿児島を目指した 目的は種子島のJAXAから打ち上げられる予定のロケットを見に行きたかったからだ 打ち上げ前日の夜 天候の不具合により順延の一報が届いていた 種子島での宿を確保していなかった僕にとって…

海外への就活 〜土俵入り編〜

先月の頭頃から、日本の企業が運営する海外転職サイトなどを利用して就職活動を始めた 目移りするような業種や業態と、目がくらむ様な高収入は根っからの好奇心家である僕を 十二分に駆り立ててくれるものばかりなんだけど、なんせ学がなければコネもない! …

インド 〜南インド・エルナクラムの中心から〜

エルナクラムに近づくにつれ、道路にも車が溢れ出してきていた 深夜の2時を過ぎたとゆうのに 建設中の高速道路の高架下には僕らを乗せた車を始めとし 2車線に跨り渋滞が続いていて 運転席に座っていたジャシッドの父親はエルナクラムまでの道を 10回以上も …

中国 〜ラオス蒼氓・昆明吟遊編 第2章〜

籠に詰め込まれた鶏や 食用のガチョウなどが己の末路を悟ってか、サイドトランクの軒先で一斉にが鳴り立てていた ヴィエンチャンの中心から車で15分ほど行った場所にあるバスターミナルに僕は立っている それとゆうのも、あのシベリアンダンディの提案がこれ…