アメリカ 〜サンディエゴ・夜翔編〜
この街での目的を、バスストップのベンチに腰掛け思い返していた
夜の8時を回り、翌朝に出る早朝便までの時間を縁取るためだったのだ
この街での滞在中、ただ一人だけ 微笑みをくれた定員がいるコンビニの前を何度となく横切る
交差点のふちに座り 自らの生い立ちを罵り それと引き換えに施しをせがむ、ブラックシスター
見栄と矛盾がすれ違う、立体交差を抜けて 味気のないチャイニーズレストランに入る
どこかの社員食堂で食べた、管理職者向けに味付けをされたようなチャーハンを二口ほど頬張り
残りを、 先ほどのホームレスとは別の奴にくれてやった
初めてのアメリカで 僕が納得できる証明らしきものを手に入れるために