世界の斜陽から

旅ブロ ADHD 元売人 時々四つん這い be動詞と出会った24の夏 自転車 船 鉄道 飛行機 野営 なんでも可 終わりなき道程と 果てしなき世界の歪(ひず)みに 斜めに映る この眼差しから思いを込めて

2017-01-01から1年間の記事一覧

モンゴル 〜 蒼き原野の果て・chap. 1 〜

目を覚まし、あたりを見渡すと車窓の結露の隙間から草原が広がっていた 北京から夜行バスに乗り、昼夜をまたぎ中蒙の国境にある街、二連浩特(エレンホト)に着いたのは朝の6時前 乗客の6割ほどはモンゴル人だったらしく、どうりで車内には、中蒙関係の軋轢か…

アメリカ 〜サンディエゴ・夜翔編〜

この街での目的を、バスストップのベンチに腰掛け思い返していた 夜の8時を回り、翌朝に出る早朝便までの時間を縁取るためだったのだ この街での滞在中、ただ一人だけ 微笑みをくれた定員がいるコンビニの前を何度となく横切る 交差点のふちに座り 自らの生…

サイパン島 〜バンザイクリフ〜

日の入りまでの時間に空きがあった僕は 借りていたレンタカーで 郊外に位置するバンザイクリフへ向かっていた 大戦中、駐留する日本兵の多くや民間人が疲憊する戦況を重んじ、この岸壁から身を投じ、 過酷を極めたオセアニア戦域の中でも、象徴する場所の一…