世界の斜陽から

旅ブロ ADHD 元売人 時々四つん這い be動詞と出会った24の夏 自転車 船 鉄道 飛行機 野営 なんでも可 終わりなき道程と 果てしなき世界の歪(ひず)みに 斜めに映る この眼差しから思いを込めて

屋久島 〜種子島暗礁編〜

一昨年の11月頃 鈍行列車に揺られながら、東京から鹿児島を目指した 目的は種子島JAXAから打ち上げられる予定のロケットを見に行きたかったからだ

打ち上げ前日の夜 天候の不具合により順延の一報が届いていた 種子島での宿を確保していなかった僕にとって ロケットとの我慢比べをするために 前乗りなんて選択肢は無かった ましてや世の中は11月を迎えたところだ

いくら南の島ともいえど フェリーターミナルの待合から追い出されれば エセハードボイルドの異名を持つ僕であっても 雨ざらしの砂浜で ひとり暗礁に乗り上げてしまうことだろう

それならばと オフシーズンの訪れが 深々と近づいてきていた 屋久島を目指すことにした

鹿児島のフェリーターミナルからは 高速船で約1時間 荒天のせいか船は傾き 屋久島に就いてからも 横なぐりの雨風は続いていた 島内を自由に周遊可能なバスチケットを買い、 その日の朝に見つけておいた ライダーズハウスに駆け込み 明日の白谷雲水峡に備えて 早々に床についた

次回、屋久島 〜白谷雲水峡から〜 に続きます