世界の斜陽から

旅ブロ ADHD 元売人 時々四つん這い be動詞と出会った24の夏 自転車 船 鉄道 飛行機 野営 なんでも可 終わりなき道程と 果てしなき世界の歪(ひず)みに 斜めに映る この眼差しから思いを込めて

アイスランド 〜準備編・その6〜

よくよく考えてみれば、今夏から予定している旅程をアイスランドの一国だけで括りあげるのは、いささか無理があるような気がしてきた

それと言うのは、まず航空券を手配している日数だけ見てみても7/9〜10/5に加え更に一月を加える予定だし、発着地に関しては7/9の成田ーモスクワーローマまでと、帰着便である10/5のローマーモスクワー成田に付け加えて、8/12出発のバルセロナレイキャビク(アイスランド)までが予約確定分とゆうわけであるからして、
少なく見積もっても4か国間を往来する羽目になる

この旅程を見て眉唾なのはローマに降りてから、バルセロナを発つまでに生じた空白を如何様に満たすかとゆうことだ
これまでのご説明通り、今回は自転車行脚がメインのため飛行機を使用しての移動は最小限にしたいのが本音である

そこで空いている期間を、筆者であるトヨダ氏に有意義に過ごして貰うため、編集部は幾つかのルート案をご用意した
読者の皆様もお手に余裕があるならば、今月号の付録に付いていたタシュレットを手に取り、Gooplemapを開いて、彼が歩むかもしれないルートを一緒に体感しよっぉう!!

モデルルート1 〜ローマ発ドロミティと南フランスに夏真っ盛りのピレネー越えを添えて〜

ローマ→ボローニャヴェネツィア→ドロミティ街道→ミラン→南フランス(プロヴァンスコートダジュール)→ピレネー越え→バルセロナ

おそらくローマからバルセロナを目指していく上では、立ち寄る場所に若干の違いがあれどこれが最もポピュラーなルートになる筈だ
ポイントはやはり、トレッカーの憧れでもあるドロミティ

ジロ・デ・イタリアでも使用されている往年のサイクリングコースは絶景の一言に尽きる
盛夏の南フランスも素晴らしい
正直、情報を仕入れる前は”コートダジュール”を三下のファッションブランドかなんかだと勘違いしていたらしい筆者だが、保養地としてだけでなく牧歌的なプロヴァンスは、旅路を急ぐ者に優しく問いかけるだろう

モデルルート2 〜ゴッドファーザーゆかりの地とチュニジアの夜を重ねて〜

ローマ→ナポリ→南イタリアが育んだ、手荷物規定に引っかからないのであれば持ち帰りたくなる美しい村々→シチリア島→フェリーを経由してチュニジアシチリアに戻りフェリーか飛行機でバルセロナ

アフリカの玄関口であるモロッコが陽ならば、難民達への不当な扱いが話題になっている闇航行業者が巣食うチュニジアは、同じ地中海を経由してとて、さしずめ陰といったところか。
悟空よりもヤジロベー派な筆者には、そんなチュニジアが、妖しげな光を放つ地中海のブラックダイヤモンドに見えてくるのだ。
....う〜ん 魅力!

道中のシチリア島は御存知の方も多いかと思うが、あの名画「ゴッドファーザー PART Ⅰ」において主人公(←この呼称はあの映画に失礼)であるアルパチーノ扮するマイケルが北米所払いに遭い身をかわしていた場所に当る
衛兵を従えそぞろ歩いたあの坂や、一抹の浮世を共にしたあの町娘が最後に至るまでの思い出のスポットを巡るために、足を止めるのも悪く無かろう

アイスランド準備編・その7に続く