世界の斜陽から

旅ブロ ADHD 元売人 時々四つん這い be動詞と出会った24の夏 自転車 船 鉄道 飛行機 野営 なんでも可 終わりなき道程と 果てしなき世界の歪(ひず)みに 斜めに映る この眼差しから思いを込めて

ミャンマー 〜ヤンゴン市内の交差点から pt1〜

2.2013

けたたましいクラクションを鳴らし
威勢の良い客引きを乗せた路線バスが途切れもなく走っている
そんな往来の激しいヤンゴン市内の交差点で
人だかりが出来ていた

人だかりといえど
せいぜい4〜5人程度のもので
ボロ履きのサンダルでペダルを漕いできた
自転車タクシーのおじさんなり
カンドゥーラを着こなし たわわな髭を蓄えた
富裕層風の中年など
あとは何事かと輪の外れから覗き込む学生くらいのもんなのだが

その原因は僕にあった
当時は東南アジアでも最後の経済フロンティアなどと呼ばれていて
疲弊した社会主義体制がつい最近まで根強く残っていた国ミャンマー
それはビザ申請や空港のコントロール
官公庁街や公と名が冠されるあらゆる場所に建てられたモニュメント(銅像)などが色濃く物語っている

人は抑制をされればされるほど
反動が何処かに表れるもので
恥ずかしい話であるが 僕の場合はそれが夜の情事へと流れていくようであった
つまり 濁しながらではあるが
目的地である あの川沿いに立ち並ぶ
如何わしい一帯への行き方を通行人に尋ねたところから この話は始まっていたのだ

情報を集めるにあたり分かってきた点がいくつかあって

一つ目はお国柄然り それらの行為に及んだ者には厳しい処罰が課されること
過去には邦人駐在者が法廷にまで駆り出されたケースもあるらしく
観光客に対しては店側と警察や軍部の上層部が癒着を測り 事態の収拾をちらつかせ法外な賄賂を要求するパターンなどが見られるようだ

二つ目は女の子を斡旋するスタイルについて
東南アジアでよく目につくのが 中級ホテルの一室やナイトクラブで踊っている女の子を吟味して持ち帰り一晩やワンタイムを共にする形式だが

ここヤンゴンでは中級ホテルの地下に造られたステージブースが併設されているラウンジで
会話と酒を彼女らと酌み交わし
アイドルさながらにトレーニングされたパフォーマンスを見ながら 気に入った子がいれば一興に及ぶとゆうもの

pt2 に続く